事件から17年が経過した今もなお、ネット掲示板やまとめサイトには「押尾学の背後には大物政治家の息子がいた」「身代わり出頭だったのではないか」といった陰謀論めいた都市伝説が根強く残っています。しかし、これらは警察・検察の徹底した家宅捜索や通信履歴の押収、長期にわたる裁判審理の過程において、事件現場にいたのは押尾氏と被害女性の2人だけであったことが客観的証拠により確定しています。
ネット上で囁かれる「黒いフィクサーから巨額の口止め料を受け取って生活している」という類の話も、現実味のない誇張に過ぎません。現在の生活を支えているのは、自ら動き回って形にした輸入販売やコンサルティングといった泥臭い実務であり、裏社会の庇護に甘んじているわけではないというのが、取材を重ねてきた関係者のリアルな観察結果です。
スキャンダラスな過去を持つ人物であるがゆえに、実態以上に怪しげな物語が付加されやすい構造があります。ネット上の情報を鵜呑みにせず、確定判決という司法事実と現在のアクションを切り離して評価するリテラシーが求められます。