2026年、住空間のトレンドは「完成品を買う」から「自分の手で空間を育てる」へと明確に舵を切った。大量生産された既製品で部屋を埋めるのではなく、パーツ一つひとつの素材感や背景にこだわり、自分だけのベースキャンプを作り上げるスタイルが定着している。
店内の深部に位置するパーツ&ハードウェアコーナーは、まさにその欲求を満たす宝島だ。真鍮製のズッシリとしたドアノブ、ヴィンテージ風のトグルスイッチ、産業用キャスターから海外規格のボルトまで、マニア心を激しく揺さぶる部品が山積みされている。住まいのリノベーションを手がけるプロの建築家と、自宅の棚を少しアレンジしたい個人カスタマイズ派が並んでパーツを吟味する光景は、今のインテリアシーンを象徴する一幕と言える。