タブロイド紙とは?サイズの違いやゴシップ紙と呼ばれる真相を徹底解剖

タブロイド紙とは?サイズの違いやゴシップ紙と呼ばれる真相を徹底解剖

タブロイド紙とは?サイズの違いやゴシップ紙と呼ばれる真相を徹底解剖について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

日本におけるタブロイド紙の歴史は、英米とはやや異なる独自の進化を辿りました。その中核を担ったのが、夕方に駅のキヨスクや私鉄売店で販売される「夕刊大衆紙」です。

1969年に産経新聞社から創刊された『夕刊フジ』は、日本で初めて本格的にタブロイド判を採用した駅売り専門紙でした。オレンジ色の題字をトレードマークに、「オレンジ世代」と呼ばれた若いビジネスマンをターゲットとし、通勤帰りの電車内で読むエンタメ・社会情報を提供しました。一方、1975年に講談社系列の出版社から創刊された『日刊ゲンダイ』は、徹底した庶民目線と既得権力への痛烈な批判を武器に支持を拡大。政治スキャンダルの追及、過激な人事裏話、競馬予想、健康記事、風俗情報までをワンパッケージにした誌面構成を築き上げました。

一般紙と大衆紙の報道内容比較において最も顕著な違いは、「客観中立の建て前」を取るか「読者の感情を代弁する割り切り」を取るかにあります。

  • 一般紙(朝日・読売・毎日など):記者クラブ制度に基づき、官公庁や大企業の公式発表を一次情報として「客観的事実」を淡々と積み上げる。断定を避け、バランスを重視する。
  • 夕刊タブロイド紙(ゲンダイ・フジ):公式発表の裏側にある「権力者の思惑」「派閥抗争の生々しい本音」を独自取材や関係者の匿名証言で構成。強烈な見出しで権力を痛罵し、サラリーマンの日頃の鬱憤を晴らすカタルシスを提供する。

ここで多くの読者が混同しやすいのが「スポーツ新聞との違い」です。スポーツニッポンや日刊スポーツなどは、芸能人のゴシップや競馬情報を大きく扱うため大衆紙としての側面を持ちますが、判型は基本的に一般紙と同じ「ブランケット判」です。また、スポーツ新聞の主たる取材対象はプロ野球やメジャースポーツの公式記録・アスリート動向であり、夕刊タブロイド紙のように「政界の権力闘争や企業の不正義を批判すること」に主眼を置いているわけではありません。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。