開院当初から掲げられてきた「女性と子どもに優しい病院」というコンセプトは、現在、より包括的な「生涯型総合診療」へと発展を遂げている。女性専用の健診エリアや、プライバシーに万全の配慮を施した診療室の設計はそのままに、加齢に伴う生活習慣病やがん治療などの領域でも高い専門性を発揮している。
特に力を入れているのが、がん集学的治療センターを中心とした低侵襲手術の実践だ。内視鏡手術やロボット支援手術を積極的に取り入れ、患者の身体的負担を最小限に抑えることで、早期の社会復帰を後押ししている。仕事と治療の両立を目指す現役世代が多い都市部ならではの要請に、医療側が柔軟に応える姿勢がうかがえる。
各診療科の垣根を低くした横断的なカンファレンスが日常的に開かれ、一つの疾患にとらわれない複合的な医療アプローチが可能となっている点も、大学附属病院ならではの強みだ。