青山京子の映画界入りは、1952年の映画『思春期』(佐分利信監督)での鮮烈なデビューに始まります。透明感溢れる佇まいと確かな表現力は早くから注目を集め、映画全盛期の邦画界において瞬く間に主役級の女優へと駆け上がりました。
その輝かしい経歴の中で特筆すべきは、巨匠・黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』(1958年)への出演をはじめ、成瀬巳喜男監督の『娘・妻・母』(1960年)、岡本喜八監督の『暗黒街の顔役』(1959年)など、日本映画史に燦然と輝く重要作への連続出演です。時代劇から現代劇、サスペンスまで幅広いジャンルの映画で存在感を発揮し、若い頃から知性と芯の強さを兼ね備えた演技派として映画界に欠かせない存在となっていました。