移動の所要時間と並んで押さえておくべきが、家計や経費に直結するコストパフォーマンスと停車駅のルールです。須ヶ口駅から名鉄名古屋駅間の片道営業キロは7.3kmであり、名鉄名古屋本線の運賃区分が適用されます。
現行の片道運賃と通勤定期代を整理すると、片道普通運賃は310円(小児160円)。毎日の通勤で利用する場合の通勤定期券は、1ヶ月で約9,800円前後、6ヶ月定期であれば大幅な割引が適用されて約52,000円台となります。名古屋中心部へ10分足らずで直結する利便性を考慮すると、東海道本線の近隣駅(JR枇杷島駅や清洲駅など)と比較しても極めてコストパフォーマンスに優れた移動区間と評価できます。
ただし、ここで初心者が最も陥りやすい落とし穴が名鉄特急の停車駅に関する誤解です。名鉄の看板列車である快速特急や特急、全車特別車の「ミュースカイ」は、須ヶ口駅を原則として全列車が高速で通過します。岐阜方面から快音を響かせて接近してくる特急に誤って乗車することはできず、ホームで待機していても乗降ドアは開きません。したがって、360円(ネット予約や特定時間帯の料金施策を除く標準価格)の特別車両券(ミューチケット)を購入して座席指定席を利用するという選択肢は、須ヶ口駅発着においては基本的に存在しない点を認識しておく必要があります。