1999年1月、日本武道館公演を成功させ、メジャーシーンの頂点に登りつめようとしていた最中に起きたMALICE MIZERからの突然の脱退は、当時の音楽業界に大きな衝撃を与えました。
脱退の理由を巡っては、メンバー間の音楽性の不一致や金銭トラブル、事務所との契約問題など様々な憶測が飛び交いました。GACKT自身の手記やインタビューによると、表現の方向性やグループの運営方針を巡り、他のメンバーとの間に深い溝が生まれてしまったことが最大の要因であったとされています。
さらに脱退直後の1999年6月、最愛のドラマーであり無二の親友であったKamiの急逝(クモ膜下出血)という悲劇が襲います。十分な対話ができないまま別れることになってしまった後悔と喪失感は、その後のソロ活動における楽曲『Vanilla』や『Mizerable』、そしてKamiへの追悼曲『U+K』の制作へと繋がっていきます。後年、GACKTはKamiの命日に毎年墓参りを続けていることを明かしており、かつての確執を超えたメンバーとの絆は現在もファンの心を強く揺さぶっています。