なぜ4語だけ?ありおりはべりいまそかりの謎と共通テスト攻略法

なぜ4語だけ?ありおりはべりいまそかりの謎と共通テスト攻略法

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教科書や参考書によって表記が分かれることがあるのが、いまそがりとの違いです。古文の文章題を解いていて、「いまそかり」と覚えたのに本文では「いまそがり」「いますかり」「いますがり」と表記されていて混乱した経験を持つ読者も少なくないはずです。

実態を明かせば、これらはすべて同一の単語の音韻バリエーション(撥音便や濁音化)です。言語が時代を経て口頭で発音される過程において、次のような変遷をたどりました。

元々の形である「いまし+あり」から「いまそかり」が定着し、発音のしやすさから「か」が濁音化して「いまそがり」となりました。さらに「そ」が母音交代を起こして「いますかり」、それが濁音化して「いますがり」へと変化しました。いずれの表記で出題されても、活用形式(ら・り・り・る・れ・れ)や尊敬語としての意味は一切変わりません。

入試本番で濁音や表記揺れに遭遇した際は、「ラ変動詞の4番目の亜種」として冷静に処理することが肝要です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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