かつては知る人ぞ知るアングラスポットだった珍宝館の名を、日本全国津々浦々にまで知らしめた決定打は、日本テレビ系の人気バラエティ番組『月曜から夜ふかし』での特集だった。スタジオのマツコ・デラックス氏や村上信五氏が、チン子館長の強烈なキャラクターと歯に衣着せぬ毒舌に圧倒される姿は、瞬く間に視聴者を釘付けにした。
地上波での露出をきっかけに、好事家やサブカルチャー愛好者だけの秘密基地だった場所は、一躍ポップカルチャーの震源地へと変貌を遂げた。若者グループやカップルが物怖じせずに詰めかけ、珍妙な展示物を背景に笑顔で記念撮影を行う光景は、従来の「秘宝館=男性の隠れ家」という固定観念を完全に過去のものへと塗り替えたのである。