アミスター20フロアブルを使用する上で、農業従事者が最も警戒しなければならない決定的なリスクが「リンゴに対する極度の薬害」です。
有効成分アゾキシストロビンは、リンゴ(特に「ふじ」「王林」「つがる」などの主要品種)に対して極めて強い感受性を持っています。たとえ極微量であっても薬液が飛散(ドリフト)したり、散布器具の洗浄不足によってリンゴ樹に付着すると、激しい葉焼け、早期落葉、果実へのリング状汚斑などを引き起こし、園地に壊滅的な被害をもたらします。
このため、近隣にリンゴ園が存在する場所での散布は絶対に避けるか、風のない時間帯を選び遮蔽設備を用いるなど厳重な配慮が必要です。また、アミスター20フロアブルを散布した動力噴霧器やホース、ノズルをリンゴの防除に使用することは厳禁とされています。
さらに、薬剤の混用においても注意点が存在します。
- 展着剤との組み合わせ:高温期や幼苗期において、浸透力を過剰に高める一部のシリコーン系展着剤や高濃度オイル系展着剤と混用した場合、作物によって葉先の黄化や褐変などの薬害が生じるリスクがあります。
- 無機銅剤・強アルカリ性資材との混用:ボルドー液などのアルカリ性農薬との混用は、有効成分の分解や物理的な凝集トラブルを招く恐れがあるため避けなければなりません。