加藤春彦のキャリアの原点は、1993年に開催された「第6回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の審査員特別賞受賞に遡ります。甘いルックスと親近感のある名古屋弁混じりの語り口で注目を集め、青春ドラマの金字塔『あすなろ白書』や社会現象となった『神様、もう少しだけ』など、数々の名作ドラマに出演を果たしました。
彼の全国的な知名度を決定づけたのが、冬の風物詩として定着した『アルペン CM』です。広瀬香美のハイトーンなヒットナンバーをバックにゲレンデで爽やかな表情を見せる彼の姿は、当時のウィンタースポーツブームを牽引するアイコンとなりました。
さらに1999年にスタートした恋愛観察バラエティ『あいのり』では、足かけ7年にわたってメインスタジオMCを担当。視聴者と同じ目線で喜怒哀楽を表現し、素直に涙を流し、時には出演者に本気でツッコミを入れる司会ぶりは、月曜夜11時台の枠としては異例の世帯視聴率20%超を連発する原動力となりました。加藤春彦の若い頃は、俳優とバラエティ司会者の境界線を軽やかに飛び越えたフロントランナーだったのです。