痛々しさと笑いが隣り合わせの鼻フックですが、近年では女性タレントや地下アイドルが体当たりで挑むコンテンツとしてもネット上で波紋を広げています。
ネット配信サービスABEMAのバラエティ特番では、元恵比寿マスカッツのセクシー女優・グラビアタレントである白藤有華氏やSM嬢ゆら氏が体を張った鼻フック企画に挑み、SNSで大きな話題を呼びました。また、TOKYO MXで放送されたアイドルバラエティ『バリふり!!!』では、アイドルグループ「ハープスター」の寺田すず氏や春川あみ氏が過酷な罰ゲームとして顔面ストッキングや鼻の変形に果敢に挑戦。配信アーカイブや切り抜き画像が拡散される事態となりました。
こうしたシーンに対する視聴者の受け止め方は、時代とともに大きく二極化しています。
肯定派のネットユーザーからは、「アイドルの殻を破ってここまで全力で挑むプロ根性が素晴らしい」「美人が見せる衝撃的な変顔のギャップが面白すぎる」といった、タレント個人の度胸やバラエティ適性を高く評価する声が寄せられます。SNS上でのインパクトがタレント自身の知名度獲得に直結する現代において、あえて捨て身のリアクションを披露することが熱心な支持層を獲得する契機になるケースも少なくありません。
一方で、強い嫌悪感や批判を示す否定派の声も根強く存在します。SNS上では「痛々しくて直視できない」「女性アイドルに屈辱的な絵面を強いるのはハラスメントではないか」「令和の時代に平成初期のいじめ的なノリを持ち込むのは時代遅れだ」といった指摘が数多く投稿されています。単なる古典的ギャグとして消費されていた時代は過ぎ去り、受け手側の倫理観やジェンダー観の変化によって、より鋭利な批判に晒される構図が浮き彫りとなっています。
さらに、実写画像だけでなく鼻フックを題材にしたイラストの流行という新たな側面も見逃せません。イラスト投稿サイトやSNSでは、アニメキャラクターやVTuberに鼻フックを施して赤面・屈辱の表情を描くファンアートが独自のニッチジャンルを形成しています。実写のような生々しい身体的損害のリスクを感じさせず、コミカルな屈辱感やフェティシズムの要素のみを純度高く抽出して鑑賞できる文化として、ネット空間に深く定着しています。