80代の人工透析と余命の真実|生存率と後悔しない選択基準を徹底解説

80代の人工透析と余命の真実|生存率と後悔しない選択基準を徹底解説

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一度開始した透析を患者本人の衰弱や苦痛を理由に「中止する」という決断は、家族にとって最も精神的負担の大きい局面です。

医学的な経過として、透析を中止した場合、体内への水分と尿毒素の蓄積が進みます。尿毒症が深まるにつれて意識レベルが低下し、傾眠状態(眠っているような状態)が増え、最終的には苦痛を感じることなく呼吸が停止します。透析中止から看取りまでの期間は、一般的に数日から1〜2週間程度です。呼吸困難感に対してはモルヒネなどの医療用麻薬を使用し、苦痛を完全にコントロールする緩和ケアが施されます。

ここで極めて重要になるのが患者本人の事前意思と家族の同意です。本人の意識が明瞭なうちに「どのような状態になったら透析をやめたいか」を記録に残しておくことが、後に代理判断を迫られる家族を激しい自責の念から救う唯一の手立てとなります。家族間での意見の不一致がある場合、医師側も中止に踏み切れないケースが多いため、平時からのオープンな話し合いが不可欠です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。