続編『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』において、飛段本人の復活こそないものの、その不気味な影は再び忍界に落ちることとなりました。スピンオフ小説を原作とする「湯煙忍法帖」編では、ジャシン教の信奉者である青年・龍奇(りゅうき)が登場します。
龍奇は飛段を「生ける伝説」として狂信的に崇拝し、湯の国で少女たちを拉致して儀式を行っていました。しかし、猿飛アスマの娘である猿飛ミライの手によって討伐され、父の仇の亡霊とも言えるカルトの残滓は完全に断ち切られる結末を迎えています。
また、飛段というキャラクターを語る上で欠かせないのが、実力派声優・てらそままさき氏による狂気的な演技です。軽薄で攻撃的な口調の中に、神への純粋すぎる狂信と嗜虐性を滲ませた名演は、連載終了から年月が経過した今も視聴者の耳に深く焼き付いています。
【プロの結論】キャラクター構造に見る「飛段が愛される理由」
飛段の魅力は、他の暁メンバーのような「崇高な理想」や「過去の悲劇による絶望」を一切持たない純粋悪にあります。ペインの平和論やイタチの自己犠牲とは無縁の、ただ己の快楽と信仰のために刃を振るう潔いまでのサイコパス性。だからこそシカマルの冷徹な復讐劇がカタルシスを生み、勧善懲悪の枠を超えた名勝負として成立したのです。