記録が出やすいとされる一方で、選手たちを極限まで追い込むのが現地特有の気象コンディションです。スタート地点となる「アル・モージ・マスカット(Al Mouj Muscat)」周辺は、全体としてのコース高低差が約15m未満という極めて平坦なレイアウトを採用しています。
しかし、難敵となるのはスタート後の急激な気温上昇とアラビア海からの乾燥した横風です。早朝スタート時の気温は約18度前後と快適ですが、レース後半の午前8時を回る頃には日差しが照りつけ、気温は24度から26度近くまで跳ね上がります。
遮蔽物の少ない海岸線ストレート区間では、強い海風が集団を切り崩す要因となります。単なる走力だけでなく、給水戦略や集団内での位置取り、体温上昇をいかに防ぐかというマネジメント能力が勝敗の決定打となります。