直木賞受賞作を映像化した映画『利休にたずねよ』や、長年にわたり放送されてきたNHKの大河ドラマにおいて、千利休という存在は常に物語のキーパーソンとして描かれてきた。
劇中で描かれる秀吉との確執、そして自死に至るクライマックス。画面越しに漂う圧倒的な緊迫感は、観る者に「なぜ彼は死を選ばねばならなかったのか」という永遠の問いを突きつける。そして同時に、残された家族や弟子たちがどのようにしてその悲劇を乗り越えたのかという点にも注目が集まる。
映像作品を通じて利休の生き様に触れた人々が、現代に生きる子孫たちの活動に興味を持ち、茶席へと足を運ぶケースも少なくない。エンターテインメントとしての歴史劇が、時を超えて本物の伝統文化へと人々を導く架け橋となっているのだ。