健康維持に役立つとされる食品であっても、体質や基礎疾患、内服中の薬剤次第では毒性に転じるケースがあります。編集部が薬剤師および臨床現場の専門医への取材をもとに整理した、ザクロジュースの摂取を控えるべき5つの典型的な対象者は以下の通りです。
1つ目は、カルシウム拮抗薬などの降圧剤や脂質異常症治療薬(スタチン系)を服用している人です。ザクロに含まれるポリフェノール化合物が肝臓や小腸の酵素の働きを妨げ、血中薬物濃度を危険なレベルまで押し上げる懸念があります。2つ目は、腎機能障害や人工透析を受けている人です。余剰なミネラルを体外に排出できない状態にある場合、ザクロに凝縮された高濃度のカリウムが命に関わる不整脈を誘発しかねません。
3つ目は、糖尿病あるいは境界型糖尿病(耐糖能異常)と診断されている人です。天然果汁100%と謳われていても、実態は液体状の単純糖質が大量に含まれており、急峻な血糖値上昇を招きます。4つ目は、慢性的な胃炎や過敏性腸症候群など消化器系がデリケートな人です。ザクロ特有の強い酸味とタンニンが胃粘膜を攻撃し、激しい胃痛や下痢を訴える例が散見されます。そして5つ目が、重篤な低血圧症を抱えている人です。血管拡張作用が重複することで、立ちくらみや失神を招く事態も想定されます。