ネット上の簡易的な園芸記事を見て、「ハート型の可愛い葉を1枚切り取って水に挿した」という初心者が非常に多く見られます。しかし、これは植物生理学的に決定的な間違いです。
ポトス増やす切る位置において、何よりも重要なのは「節(ノード)」と呼ばれる茎の結合部を残すことです。葉とその柄(葉柄)だけを切り取って水に挿すと、一時的に吸水して1〜2ヶ月青々としていることがありますが、そこから新しい芽や本格的な根が伸びることは構造上あり得ません。発根や新芽の分化を司る「成長点」は、葉柄ではなく主茎の節の部分にのみ局在しているからです。
さらに観察すべきは、節の反対側や側面に見られる小さな茶色い突起、すなわち「気根(きこん)」です。気根は本来、ポトスが自生地で樹木や岩肌によじ登るために伸ばす器官ですが、水分に触れると急速に通常の根へと変化する性質を持っています。ポトス気根増やし方の鉄則は、この気根の突起のすぐ下(5ミリ〜1センチ程度)を清潔な刃物で斜めにカットすることです。気根を含んだ節を1つ以上水に浸すだけで、発根までの日数は通常のおよそ半分に短縮されます。