現在、Netflixなどの海外プラットフォームでは日本・米国・カナダを除く世界約190カ国でジブリ作品が配信されており、北米でもMax(旧HBO Max)が配信権を獲得しています。それにもかかわらず、ジブリ作品が日本国内のサブスクで配信されない理由には、国内市場特有のビジネス構造が深く関わっています。
日本国内においては、DVDやBlu-rayなどのセル・レンタル市場(ウォルト・ディズニー・ジャパンが配給・販売を担当)が今なお巨大な収益基盤として機能しています。さらに、日本テレビによる地上波独占放送が高いイベント性と視聴率を生み出し、広告価値を高めているため、定額制見放題サービスに作品を開放するメリットがビジネスモデル上薄いと判断されているのが現状です。「テレビ放送を待つ特別感」を意図的に維持することが、ブランド価値の長期的な維持につながっています。