竪穴住居から竪穴建物へ!教科書変更の理由と住まい以外の驚きの用途

竪穴住居から竪穴建物へ!教科書変更の理由と住まい以外の驚きの用途

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歴史教科書を開いて「あれ?」と違和感を覚える大人が後を絶ちません。長年親しまれてきた「竪穴住居」という名称が、最新の教育現場では「竪穴建物」へと主役の座を譲っています。この竪穴建物 教科書表記の真相を探ると、学術界における「厳密な事実確認」への姿勢が浮き彫りになります。

そもそも考古学の発掘現場で見つかるのは、地面を数十センチから1メートルほど掘り下げた窪み(土坑)と、その周囲に残された柱穴、そして中央付近の炉の跡など「建物の土台部分」にすぎません。かつては「地面を掘り込んで屋根をかけた建物は、すべて古代人の住まいだった」という前提に立ち、一括して「竪穴住居」と呼んでいました。

しかし、全国で発掘調査が進むにつれて決定的な矛盾が生じ始めます。火を焚いた痕跡がまったく見られない建物、生活ごみが一切出ず特定の石器や玉作りの破片ばかりが散乱する空間、さらには十数人が同時に居住するには不自然すぎる巨大建築など、「居住用とは考えにくい遺構」が無数に発見されたのです。

こうした実態を受け、日本考古学協会の見解や埋蔵文化財発掘の現場マニュアルでは、早くから「用途を住居と断定せず、掘り下げた構造物全般を指す中立的な用語」として「竪穴建物」を用いる動きが定着していました。「住居と決めつけるのは科学的客観性に欠ける」という研究現場の共通認識が、教育現場へと反映されたのが竪穴建物に変わった理由の核心です。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。