SNSや美容系掲示板で「ピンクグレージュの評判」を調査すると、染めた当日の絶賛コメントと同じくらい「1週間でピンクが消えた」「色落ちのスピードに追いつけない」という戸惑いの声が目立ちます。実際に染料がどのように抜け落ちていくのか、日ごとの経過を定点観測したデータから分析します。
施術直後から3日目までは、計算されたピンクとグレーの深みのあるコントラストが保たれます。しかし、髪のキューティクルは毎日のシャンプーや温水によって開閉を繰り返すため、約5〜7日目を境にまず分子の小さいピンク染料が徐々に流れ出します。このタイミングで、髪色はほんのりグレーがかった「まろやかなアッシュベージュ」へと表情を変えます。
そして10日から2週間が経過すると、ベースに仕込んでいたグレー色素も抜け、多くの人が「色落ち後」と認識する状態を迎えます。ここで特筆すべきは、ピンクグレーは黄ばみや嫌な赤茶けが出にくいという点です。下地に仕込まれたグレーが黄色を抑え、ピンクの残滓がパサつきをカバーするため、色落ちしても品のあるミルクティーベージュのような美しい退色プロセスを辿ります。「色落ちすらもおしゃれに楽しめる」と評価される理由は、この計算された退色設計にあります。