陸棲哺乳類だけに目を奪われていると、ボキャブラリーはすぐに頭打ちになります。視野を海洋と上空へ広げることで、手札の厚みは格段に増行します。
まずはいから始まる海の生き物の領域です。前述のイルカやイッカクといった海棲哺乳類にとどまらず、魚類では「イシダイ(石鯛)」「イサキ(伊佐木)」「イカナゴ(玉筋魚)」といった磯や沿岸の魚たちが控えています。さらに、サンゴ礁を彩る無脊椎動物に目を向ければ「イソギンチャク」や「イボヒトデ」、甲殻類では「イソガニ」など、枚挙にいとまがありません。これらはいずれも厳密な生物学上の「動物界」に属しており、しりとりルール上も全く問題のない正当な手札です。
一方、大空を飛翔するいから始まる鳥の世界も実に奥深いものがあります。日本の空の王者であるイヌワシは、国の天然記念物にも指定されている堂々たる猛禽類です。身近な野鳥に目を向ければ、太いくちばしで硬い木の実を割る「イカル」、海岸や河原の岩場を忙しなく歩き回る「イソヒヨドリ」や「イソシギ」、高山帯のハイマツ帯に暮らす「イワヒバリ」などが生息しています。バードウォッチングの愛好家の間では基本種ですが、一般的なゲームの場席で繰り出せば、一目置かれること請け合いです。