3Dプリンターは「魔法の箱」ではありません。特に光造形機は、日常空間に設置する「極小の化学合成ラボ」と捉えるのが本質です。スペックシートの美しさに惹かれて安易にポチる前に、自身が以下の条件のどちらに該当するかを冷静に判定してください。
光造形3Dプリンターを選んで後悔しない人
- 造形対象が明確な人:美少女フィギュア、クリーチャー造形、ミニチュアボードゲームのコマ、繊細な指輪のワックス原型など、FDM方式の積層痕では絶対に満足できない対象を作りたい人。
- 独立した作業環境を確保できる人:家族やペットが入らない専用の作業部屋、ガレージ、あるいは屋外へダクト排気できる換気ブースを設置可能な人。
- 安全管理のルーティンを楽しめる人:防護マスク・保護メガネ・ニトリル手袋を着用し、化学物質の取り扱いや道具のアルコール洗浄を几帳面にやり切れる几帳面さを持つ人。
購入を見送るべき人(FDM方式を検討すべき人)
- リビングや就寝する部屋に置こうとしている人:どれほど脱臭フィルターを強化しても、レジン注入口の開閉時や洗浄時の溶剤臭・VOCを居住空間から完全に遮断することは不可能です。同居家族やペットがいる環境ではトラブルの火種になります。
- プリント完了後すぐに完成品を手に取って遊びたい人:後処理の洗浄、乾燥、二次硬化、廃液濾過に30分〜1時間の手間を割く余裕がない人は、高確率でプリンターを放置することになります。
- 実用的な強度パーツや大型ケースを作りたい人:ドローンフレームや工具ホルダー、収納ボックスなどは、耐衝撃性・耐熱性に優れ、後処理が不要なFDM方式(PLAやPETGフィラメント)のほうが圧倒的に適しています。