都心から電車に揺られること約50分。京王電鉄高尾線のめじろ台駅に降り立つと、駅前にはどこか懐かしく穏やかな郊外の空気が漂っている。しかし、駅改札を出て大通りを歩き始めると、空気の質感は一変する。目指す目的地へ向かう人々の足取りには、特有の決意のようなものが滲み出ているからだ。
駅から徒歩十数分。緩やかな坂道を上りきった先に見えてくる黄色いファサードこそが、ラーメン二郎 めじろ台店だ。かつて法政大学行きのバスが通り抜けるロードサイドに店を構えていた旧店舗時代から数度の移転を経て、現在の地へ。この場所は単なる飲食店ではなく、一杯の丼を求めて人々が集うカルチャーの交差点として機能している。