今回の取材で明らかになったのは、没後もなお新たに出土する歴史的資料と、それを追う映像表現の最前線だ。関係者への取材により、当時未公開だった外交交渉のメモや個人日記の存在が浮き彫りとなった。
これらの知られざる秘話を軸に制作されたのが、話題を呼んでいるドキュメンタリー映画『昭和の宰相:中曽根康弘の100年』だ。巨匠スタッフの手によるこの劇場作品では、レーガンとのプライベートな対話録音や、極秘裏に行われたアジア外交の裏側が解明されている。また、テレビ展開としてはNHKスペシャル『戦後政治の巨星 中曽根康弘』が未公開インタビューを交えて放送され、大きな反響を呼んだ。歴史の証言者たちが語る生々しい肉声は、教科書に載らない昭和政治の深層を露わにしている。