バッキーのMCUにおける成長を語る上で欠かせないのが、ワカンダ王国での滞在経緯です。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のラストで自ら冷凍睡眠を選んだバッキーは、シュリの先進的な天才科学によってヒドラの洗脳コードを脳内から完全に除去されました。
ティ・チャラ(ブラックパンサー)やアヨら親衛隊ドーラ・ミラージュから贈られた称号が「ホワイトウルフ」です。これは暗殺者「ウィンター・ソルジャー」としての死と、一人の戦士としての生まれ変わりを意味していました。ワカンダから贈られた新たな漆黒のヴィブラニウム義手は、もはやヒドラの殺人兵器ではなく、人々を守るための力として再定義されたのです。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、過去にウィンター・ソルジャーとして奪った命の遺族に対し、自ら正体を明かして謝罪する過酷な「償い(アメンズ)」の旅が描かれました。バッキーにとって必要だったのは、英雄の象徴である盾ではなく、過去の自分と決別し、罪を直視して生きるための時間でした。