飛蚊症の見え方でわかる危険度!黒い点や糸くずの正体と受診基準

飛蚊症の見え方でわかる危険度!黒い点や糸くずの正体と受診基準

飛蚊症の見え方でわかる危険度!黒い点や糸くずの正体と受診基準を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

中高年期(概ね50代以降)や強度近視の20〜30代に多く見られるのが「後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)」です。これは硝子体が加齢に伴い縮み、眼底の網膜からペリペリと剥がれ落ちる自然な老化現象の一種です。この過程自体は病気ではありませんが、硝子体と網膜が強く癒着している部位があると、剥がれる際に網膜を無理に引っ張り、裂け目(網膜裂孔)を作ってしまうリスクが潜んでいます。

もし網膜に穴が空き、そこから液化した硝子体が網膜の裏側へ入り込むと「網膜剥離」へと進行し、放置すれば数日から数週間で不可逆的な視野欠損や失明に至ります。以下のような見え方の変化が発生した場合は、一刻の猶予もない緊急事態です。

  • 飛蚊症の影が急激に増えた:「昨日まで1〜2個だった黒い点が、数十個の蚊の大群やススを撒き散らしたように激増した」状態は、網膜が破れて血管が損傷し、硝子体出血を起こしている典型例です。
  • 光視症(こうししょう)と飛蚊症が同時に生じる:暗い部屋や夜間に目を動かした瞬間、視界の端でピカッとカメラのフラッシュのような光が走る現象です。硝子体が網膜を機械的に牽引・刺激している決定的な証拠です。
  • カーテンが引かれたような視野の欠損:上下左右のいずれかから黒い影やカーテンが迫り、視界が遮られる症状は、すでに網膜剥離が進行しているサインです。

「そのうち落ち着くだろう」という自己判断は極めて危険です。網膜裂孔の段階で発見できれば、外来でのレーザー光凝固術(所要時間10〜15分程度)で穴の周囲を焼き固め、本格的な網膜剥離への進展を未然に防ぐことが可能です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。