教育ジャーナリストとしての現場取材と、家族社会学・発達心理学の知見を踏まえれば、米子西高校を選ぶべきかどうかの判断基準はかなり明確になる。
おすすめできる人:学力は中堅クラスで、部活や行事に前向きに参加したい生徒。地元の鳥取大学・島根大学や専門職大学・地元企業への進路を現実的に考えている家庭。大規模校だと埋もれてしまいがちだが、面倒見の良い環境で伸びるタイプ。学校との距離が近く、教員に相談しやすい環境を求める保護者。
慎重になるべき人:最難関国公立大学や都市部の難関私立大学を強く意識している家庭。全国レベルの部活動で勝負したい生徒。華やかな学校行事や大規模な同級生コミュニティを求める生徒。学力水準の近い仲間と切磋琢磨する刺激を最優先したい場合、米子東や都市部の私立進学校を並行して検討すべきだ。
誤解を恐れずに言うなら、米子西高校の現在の姿は「等身大の公立高校」である。そして、等身大であることは教育機関として決して悪いことではない。むしろ、偏差値や進学実績だけで学校を選ぶことの危うさを、米子西のケースは静かに教えてくれている。