この歴史的な知恵を現代の観光資源へと昇華させる動きも加速している。沖縄県庁をはじめとする自治体や観光関連団体は、単なるリゾート滞在にとどまらない「滞在型ヘルスツーリズム」の推進に本腰を入れている。
都会のビジネスパーソンや海外からの富裕層をターゲットにしたウェルネスツーリズムでは、朝のビーチでの呼吸法、伝統ハーブを摘み取って自ら作る滋養朝食、地元集落の長老たちとの対話プログラムなどが組み込まれている。消費される観光から、訪れる人の命そのものを再生させるリトリートへ。島全体が巨大な癒やしの処方箋となりつつある。