佐藤浩市さんを取り巻く家族構成において、決して切り離せないのが昭和の怪物俳優と称された実父・三國連太郎さんの存在です。幼少期に家を出た父に対し、佐藤さんは長年複雑な感情と確執を抱えていました。
この歴史的な父子関係の雪解けに決定的な役割を果たしたのが、他ならぬ妻・亜矢子さんでした。亜矢子さんは義父となった三國さんを温かく敬い、家族の行事や折々の節目で三國さんを自宅に招くなど、橋渡し役を率先して担い続けたのです。
三國さんも亜矢子さんの細やかな気配りと誠実さに深く感謝し、晩年には「浩市にはもったいないほど素晴らしい奥さんだ」と周囲に漏らしていたほどでした。2013年に三國さんが亡くなるまで、家族として確かな絆を取り戻せた背景には、亜矢子さんの献身的な支えがありました。