嵐が歩みを止める決断を下した背景には、リーダー・大野智の抱えていた強い葛藤がありました。2019年1月27日の活動休止発表会見において明かされた通り、発端は2017年6月中旬、大野がメンバー4人に「2026年をもって自分の嵐としての活動を終えたい」「一度何事にも縛られず、自由な生活をしてみたい」と打ち明けたことでした。
特筆すべきは、大野の意向を受けた他の4人(櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤)の対応です。「5人でなければ嵐ではない」という哲学を全員が共有していたため、誰か1人を欠いた状態で活動を継続することや、脱退を容認する選択肢は最初から排除されました。幾度にもわたる腹を割った対話の末、グループ自体を畳む「解散」ではなく、絆を保ったまま個々の時間を尊重する「活動休止」という結論に至ったのです。
関係者の証言や当時のドキュメンタリー映像からも、5人の間に不協和音が生じた形跡は一切見られません。自立した大人として互いの人生観を尊重し、全員の一致をもって選ばれた前代未聞の誠実な幕引きでした。