巨額負債の対応に追われていた1982年、過度のストレスと過労が重なり、錦之介を悲劇が襲います。国の指定難病である「重症筋無力症」を発症し、突然の激痛と呼吸困難、全身の筋力低下によって緊急入院を余儀なくされたのです。
一時は人工呼吸器を装着し、歩行はもちろん声を出すことすら困難な状態に陥り、再起不能・引退危機と報じられました。しかし、不屈の闘志で過酷なリハビリテーションを敢行。胸腺の摘出手術などを経て、発症から約1年後の1983年に奇跡的な舞台復帰を果たしました。病の後遺症を微塵も感じさせない力強い殺陣と発声に、劇場を埋め尽くしたファンと関係者は涙しました。