引退直後、彼が飛び込んだのは大手芸能事務所「ジャパン・ミュージックエンターテインメント(JME)」の門戸でした。篠原涼子や谷原章介らを擁する名門で、青山隼は「元サッカー選手」という過去の肩書に甘えることなく、ゼロから発声や身体表現の基礎を徹底的に叩き込みます。
地道なオーディションを重ねる中、持ち前の長身と端正な顔立ち、そして勝負の世界で培った独特の眼光が制作陣の目に留まり始めます。テレビ東京系の骨太なサスペンスドラマやWOWOWの連続ドラマへの出演、さらには本格的なストレートプレイの舞台公演など、着実に俳優としてのフィルモグラフィを積み上げていきました。
派手な役回りばかりを追うのではなく、刑事役や組織の部下役など、リアリティを求められるバイプレイヤーとしての経験を積んだことが、彼の表現者としての厚みを急速に増していきました。