下尾みうの軌跡を語る上で欠かせない転換点が、2018年に放送されたサバイバルオーディション番組『PRODUCE 48』です。番組開始当初、日本国内での知名度は選抜常連組に比べて決して高いとは言えず、番組初期の順位も70位前後と圏外からのスタートでした。しかし、ポジション評価として披露された「Little Mix - Touch」の単独フォーカス映像(チッケム)が公開されるや否や、事態は一変します。
韓国の主要ポータルサイト「NAVER」の動画ランキングにおいて、名だたる日韓の人気メンバーを抑えて個人チッケム動画が堂々の再生回数1位を獲得するという歴史的快挙を達成しました。韓国のネットコミュニティ(theqooやDC Insideなど)では、「あの驚異的なビジュアルとダンスを見せる練習生は誰だ」「AKB48にこんな逸材が眠っていたのか」と驚愕の声が一気に拡散。わずか数分のパフォーマンス映像が、彼女の運命を180度塗り替えたのです。
韓国のファンを唸らせた最大の要因は、下尾みうのダンス評判の高さと絶妙な表情管理にありました。幼少期からのダンス経験に裏打ちされた体幹のブレないアイソレーション、長い四肢をしなやかに使った無駄のないムーブ、そして何よりも曲の展開に応じて視線や息遣いを操るステージ度胸が高く評価されました。可愛い笑顔一辺倒ではなく、楽曲のビートに完全にシンクロしたクールかつアンニュイな色気は、K-POPの厳しい審美眼を持つ視聴者の心を鷲掴みにし、最終順位18位という堂々たるファイナリストへの躍進を果たしたのです。