Pl学園野球部の現在と休部理由|部員ゼロの真相と復活の可能性

Pl学園野球部の現在と休部理由|部員ゼロの真相と復活の可能性

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PL学園の強さを支えた基盤であると同時に、後に部を崩壊へと導いた最大の構造的要因が、野球部専用寮である「研志寮(けんしりょう)」における厳格な生活体系でした。

多くのプロOBが自著やテレビの回顧特番で明かしているのが、「付き人制度」と呼ばれる1対1の上下関係です。1年生は特定の3年生の専属付き人となり、ユニフォームの洗濯から食事の配膳、肩もみや身の回りの世話まで全責任を負いました。万が一にも先輩の意に沿わない不手際があれば、連帯責任として同級生全員に過酷なペナルティが科されるという掟が存在していました。

テレビ視聴や外部との自由な連絡は一切禁止され、菓子類の飲食も制限されるなど、外部社会から完全に遮断された環境。元プロの宮本慎也氏や片岡篤史氏らは「甲子園の満員の歓声よりも、寮内の日常のほうが数倍緊張した」と当時を振り返っています。極限状態での規律が生み出した勝負強さは昭和の時代には「精神力の結晶」と称賛されましたが、平成後期に入るとコンプライアンス意識の高まりとともに構造的な歪みとして顕在化していきました。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。