みやぞんの生い立ちを語る上で欠かせないのが、下町の長屋で育った極貧時代と、非常にユニークで愛情深い母親・春恵(はるえ)さんの存在です。みやぞん家は5人兄弟で、みやぞん以外は全員が姉という女性上位の家庭環境でした。
驚くべきは、その複雑な血縁関係です。母親は過去に数回の結婚・恋愛を経験しており、5人の子どもたちの父親は同一ではありません。
- 長女・次女:1人目の父親との子ども
- 三女・四女:2人目の父親との子ども
- 長男(みやぞん):近所に住んでいた男性(3人目の父親)との子ども
みやぞんの実の父親は、幼少期に近所のプラスチック加工工場で働いており、「近所の優しいお兄ちゃん」として一緒に遊んだり、お小遣いをもらったりしていた人物でした。中学生になったある日、母親から「実はあのお兄ちゃんがあなたのお父さんだよ」と唐突に告白されたというエピソードは、彼の代名詞とも言える豪快な実話です。
風呂なし・共同トイレという経済的に困窮した環境でありながら、家の中は常に笑いが絶えませんでした。母親の春恵さんは「貧乏を苦にするな」「笑っていれば何とかなる」という強烈なポジティブ思考の持ち主であり、みやぞんの代名詞である「怒らない」「人を恨まない」という天性の穏やかさは、この母親の無償の肯定感によって育まれたものです。