訃報に接してコンビニへ駆け込んだ際、真っ先に向かうべきは文房具・レター用品のコーナーです。祝儀袋や封筒、筆記用具が並ぶ一角に、必ず不祝儀袋(香典袋)が陳列されています。
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの主要チェーンでは、冠婚葬祭大手のマルアイ(MARUAI)など信頼性の高いメーカー製品が採用されており、品質面で百貨店や文具専門店のものと遜色ありません。店舗の規模によって取り扱い点数は前後するものの、標準的な店舗であれば2〜4種類程度の香典袋が用意されています。
あわせて確認したいのが香典袋用薄墨ペンの取り扱いです。弔事では「突然の悲報に涙で墨が薄まった」「急いで駆けつけたため十分に墨を擦れなかった」という意味を込め、表書きを薄墨で書くのが正式な作法とされています。コンビニのペン売り場には、ぺんてるやゼブラ、パイロットなどの弔事用薄墨筆ペン(税込300円〜500円前後)が置かれているケースが一般的です。万が一薄墨が見当たらない場合でも、通常の黒色サインペンや筆ペンは常備されています。
一方で注意が必要なのが袱紗(ふくさ)の販売状況です。香典袋をそのままバッグやスーツのポケットに入れて持ち運ぶのはマナー違反とされますが、コンビニでの袱紗の取り扱い率は全体の2〜3割程度にとどまります。都心部の大型店や斎場近くの店舗を除き、常時在庫している店舗は限られるため、店頭にない場合の代替手段(無地のハンカチや風呂敷で包む方法)を想定しておく必要があります。