関節鏡手術を受けた患者の満足度は全体として高い水準にあるものの、SNSや体験談では「手術したのに痛みが取れない」「かえって動きが悪くなった」といった声も散見されます。こうした半月板損傷の手術で後悔する理由を分析すると、共通する3つの背景が浮かび上がります。
1つ目は、「痛みの真の原因が半月板以外にあった」ケースです。中高年の場合、MRI画像上で半月板に断裂が見つかっても、実際の痛みの主原因は周囲の軟骨摩耗や滑膜の炎症であることがあります。その場合、半月板を処置しても痛みが残存してしまいます。
2つ目は、「術後の筋力低下とリハビリ不足」です。手術が無事に成功しても、患部をかばうことで大腿四頭筋などの筋力が衰え、膝蓋骨の動きが悪化して別の痛みを誘発するパターンです。半月板損傷の手術後リハビリ期間を軽視し、計画的な筋力トレーニングを怠ると機能回復は遅れます。
3つ目は、「スポーツ復帰を急ぎすぎた再断裂」です。特に競技復帰を目指すアスリートにおいて、半月板損傷のスポーツ復帰期間を守らずに過度な負荷をかけた結果、縫合部位の再断裂を招いて後悔に至る実態が確認されています。