「力の大会」終了後も、悟空の進化は止まっていません。ドラゴンボール超の最新動向において特筆すべきは、悟空が身勝手の極意を「変身形態」から「通常時の戦闘技術」へと昇華させ、最終的に自らのルーツを融合させた点です。
星喰いのモロとの戦いでは、見習い天使メルスの自己犠牲を経て、悟空は精神の激震を乗り越えて「身勝手の極意“極”」を自らの意思で自在に発動可能にしました。しかし、続くグラノラ編やガスとの戦いにおいて、銀髪の形態を維持し続けることの激しい気力消耗と、感情を無にする制約が限界を迎えます。
そこで悟空が編み出したのが「真・身勝手の極意」です。銀髪ではなく黒髪の姿のまま、サイヤ人としての感情や闘争心を抑制することなく、身勝手の極意の自律回避能力を重ね合わせる独自の領域に到達しました。ウイスの真似事として心を凪にするのではなく、「孫悟空という武道家」のありのままを受け入れたこの形態は、天使の技を人間が自らのアイデンティティとして再解釈した到達点といえます。