海外に目を向けると、類似の段階表現としてアメリカの「ベースボール・メタファー」が有名だ。「1st Base(キス)」「2nd Base(胸へのタッチ)」「3rd Base(下半身へのタッチ)」「Home Run(性交渉)」という、野球の走塁に見立てた比喩表現である。
アメリカの表現が「得点を目指してベースを進める」というゲーム的・達成型のニュアンスを強く帯びているのに対し、日本の「恋のABC」はどこか歌謡曲的で、情緒的な響きを保ってきた。2026年の日本の若者たちは、この日本特有のキャッチーで少しレトロな響きを逆手に取り、セルフプロデュースの一環としてSNS上でキュートに再利用している。