松田聖子さんの若い頃といえば、圧倒的な歌唱力と天性のアイドル性で80年代の音楽シーンを席巻した伝説の存在です。沙也加さんはその類まれな遺伝子を受け継ぎ、1999年に短編映画で女優デビュー。2001年には「SAYAKA」名義で菓子メーカーのCMに出演し、翌年歌手デビューを果たしました。
しかし、デビュー当初は常に「松田聖子の娘」という看板が付きまとい、自らのアイデンティティに苦悩する日々が続きます。2005年には芸能活動を一時休止し、一般の飲食店でアルバイトを経験するなど、等身大の自分を見つめ直す期間を過ごしました。
復帰後、彼女が選んだのは実力勝負のミュージカルの世界でした。『レ・ミゼラブル』のオーディションに自らの力で合格し、コゼット役を熱演。その後、ディズニー映画『アナと雪の女王』の日本語吹替版アナ役で社会現象を巻き起こし、声優・舞台女優として「神田沙也加」の名を日本中に轟かせました。母の威光に頼らず、己の喉と演技力で掴み取った栄光でした。