日本語の辞書におけるオノマトペとしての「ぽろり」は、本来「小粒のものがこぼれ落ちるさま」や「涙がひとすじこぼれるさま」を表す副詞です。しかし、これが俗語としての「ポロリ」に変貌を遂げた震源地は、1970年代から1980年代の日本のテレビバラエティ番組でした。
当時、民放各局で高視聴率を誇っていた『オールスター水泳大会』などのアイドル水泳番組において、女性タレントの水着が競技中にズレて胸や水着の一部が露出してしまうアクシデントを、番組スタッフや芸能マスコミが「ポロリ」と呼び始めたのが直接の元ネタです。視覚的なハプニングを、あえて擬音語を使ってマイルドかつ好奇心を煽る形で表現したテレビ業界用語が、やがて一般層へと浸透していきました。
芸能界の熱気と過激な演出が許容されていた当時の時代背景が、この独特なスラングを生み出す土壌となったのは間違いありません。