睡眠薬に対して「依存性が怖い」「翌朝まで眠気が残りそう」と抵抗を感じる方には、体質から見直す漢方薬や機能性表示食品の活用が有効な選択肢となります。
東洋医学において、中途覚醒は「気(エネルギー)」や「血(栄養)」の不足、あるいは自律神経を司る「肝」の興奮によって心神が不安定になることで起こると捉えられます。個人の体質や症状パターンに応じた使い分けが不可欠です。
ストレスやイライラが高じて眠りが浅く、些細な物音で目が覚めてしまう神経過敏タイプには「抑肝散(よくかんさん)」が適しています。加齢や過労により身体の潤いが不足し、疲れているのに神経が高ぶって夜中に目が冴えるタイプには「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」が代表的な処方です。また、冷えやのぼせ、情緒不安を伴う更年期世代の中途覚醒には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」が広く用いられます。
サプリメントを取り入れる際は、配合成分の働きを正しく見極める必要があります。自律神経の興奮を鎮めて副交感神経をサポートするGABA(γ-アミノ酪酸)や、深部体温を下げて深い眠りを促すグリシン、リラックス状態を示すα波を増加させるL-テアニンなどは、エビデンスが豊富であり、睡眠の深さを底上げして夜間の目覚めを予防する目的で活用されています。