ジョギングやフルマラソンに取り組むランナーの間でも、膝の皿の下のトラブルは頻発します。いわゆる「ランナー膝」といえば膝の外側が痛む腸脛靭帯炎が有名ですが、着地衝撃の蓄積によって皿の下部へダメージが集中するケースも少なくありません。
ランニングで膝の皿の下が痛む根本的な要因は、下半身のフォームの崩れとオーバーユース(使いすぎ)です。特に、かかとから強く着地するオーバーストライドの走り方をしていると、着地時の衝撃を大腿四頭筋と膝蓋腱がダイレクトに吸収することになります。走行距離が月間100kmを超えたあたりから違和感が生じ、放置して走り続けると腱の変性を引き起こして難治化します。
クッション性の低下したシューズの使用や、硬いアスファルトの連続走行もリスクを高める要因です。違和感を覚えた段階で走行距離を落とし、路面環境やフォームの改善に着手することが選手生命を守る分岐点となります。