なぜ地球上で最も繁栄?節足動物の進化の秘密と昆虫・甲殻類の違いを徹底解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
一口に節足動物といっても、その形態や生態は多種多様です。現生する節足動物は、大きく分けて「昆虫類」「甲殻類」「クモ形類」「多足類」の4大グループに分類されます。それぞれの体の区分、脚の本数、呼吸器官の違いを押さえることが、識別における決定的な鍵となります。
分類グループ体の区分と脚の本数呼吸器官と主な生息地代表的な種類一覧適応戦略と構造的特徴昆虫類
(六脚類)・頭部・胸部・腹部の3つ
・胸部から脚6本(3対)・気管呼吸
・主に陸上・空中カブトムシ、チョウ、ハチ、アリ、セミ、トンボ羽を獲得し空中へ進出。種数は動物界最多を誇る。甲殻類・頭胸部・腹部の2つ
・脚10本(5対)など多様・エラ(鰓)呼吸
・主に海洋・淡水・湿地エビ、カニ、ミジンコ、ダンゴムシ、フジツボ石灰質で強化された強固な外骨格。水中環境の覇者。クモ形類
(鋏角類)・頭胸部・腹部の2つ
・脚8本(4対)/ 触角なし・書肺および気管
・主に陸上クモ、サソリ、ダニ、マダニ、ザトウムシ口器がハサミ状(鋏角)。糸の生成や毒針など特殊化。多足類・頭部・胴部の2つ
・多数の脚(1節に1〜2対)・気管呼吸
・主に陸上の土壌・落ち葉オオムカデ、ヤスデ、ゲジ(ゲジゲジ)同調した多数の肢による推進力。土壌分解や捕食を担当。
日常生活で混同されやすい例として「ダンゴムシは昆虫ではなく甲殻類の仲間」という事実があります。陸上で暮らしていますが、呼吸はエラ呼吸の名残(偽気管・腹肢)を使って行っているため、乾燥した環境では生きられません。また、クモやサソリを昆虫と呼ぶのは生物学的には誤りで、触角を持たず脚が8本あるクモ形類として明確に区別されます。