常緑の艶やかな葉を冬の間もキープするには、植え付け場所の環境選定が命運を分ける。理想は「半日陰から日向」でありながら、北風や西風が直接当たらない建物南東側のコーナーだ。強い寒風が吹き抜ける吹きさらしの場所では、葉の水分が蒸散して急速に傷み、一気に落葉が進んでしまう。
土壌環境に対する配慮も欠かせない。英国王立園芸協会 (RHS)の栽培ガイドラインでも強調されている通り、ミズキ属の樹木は水はけが良く、有機質に富んだ弱酸性土壌を強く好む。粘土質の硬い土壌や水が溜まりやすい低地に植えると、たちまち根腐れを起こし、葉先から枯れ込んで樹勢を失う。
植え穴を掘る際は、完熟腐葉土やピートモスを惜しみなく鋤き込み、水はけと保水性のバランスを整えることが、長期的な美観を保つ絶対条件となる。