本作が後世において「伝説」と呼ばれる最大の理由は、F4(Flower 4)を演じたキャスト陣の先見性にあります。現在でこそドラマや舞台、司会者として国民的な知名度を誇る俳優たちが、この作品に集結していました。
英徳学園を牛耳るF4のリーダー・花より男子 谷原章介 道明寺司は、当時メンズノンノの専属モデルとして活躍していた谷原の俳優デビュー作です。長身と端正な顔立ち、そしてどこか浮世離れした気品は、原作の道明寺が放つ傲慢さと育ちの良さを見事に具現化していました。後のインタビューで谷原自身が「右も左も分からない状態だったが、全力でぶつかった」と回顧するように、荒削りながらも強烈な存在感を放っています。
一方、つくしが密かに想いを寄せるクールな美青年・花より男子 藤木直人 花沢類もまた、当時早稲田大学理工学部に在籍していた藤木の記念すべきデビュー作でした。透明感のある佇まいとどこか憂いを帯びた眼差しは、原作ファンからも「リアル花沢類そのもの」と絶賛され、女性ファンの視線を釘付けにしました。
さらに、美作あきら役には佐伯賢作、西門総二郎役には同じくメンズノンノでカリスマ的人気を誇った故・橋爪浩一が配され、平均身長180cmを超える圧倒的なビジュアル集団が完成したのです。まさに花より男子 内田有紀 キャストの陣容は、30年後のエンタメ界を予見していたかのような奇跡的な布陣でした。