店頭で商品を選ぶ際、多くの人が誤解しやすいのが「無添加」という言葉の定義です。現行の食品表示基準において、単にパッケージへ「無添加」と大きく書かれていても、それが完全無添加を意味するとは限りません。
最も多い盲点が、化学調味料無添加という表示です。これは「L-グルタミン酸ナトリウム(MSG)などの人工アミノ酸を使用していない」という意味に過ぎず、リン酸塩やソルビン酸(保存料)、酵母エキス、たん白加水分解物が添加されているケースが多々あります。原材料表示を見ずに「無添加」の文字だけで判断すると、思わぬ成分を子供に与えてしまうことになりかねません。
また、ネット上では「保存料無添加の魚肉ソーセージは常温で腐るのではないか」という疑念も散見されます。しかし、これは明確な誤解です。魚肉ソーセージが常温保存できる真の理由は、保存料の有無ではなく「レトルト加圧加熱殺菌技術」にあります。密閉されたフィルムに充填された後、中心温度120度以上で4分間以上の高圧殺菌を施すことで無菌状態を作り出しているため、合成保存料を一切使わなくても未開封であれば常温で長期保管が可能です。
本当にチェックすべきは、保存料ではなく「リン酸塩不使用」や「発色剤不使用」の明記、そして抽出加工調味料への依存度です。メーカーのマーケティング文句に惑わされず、一括表示欄の「スラッシュ(/)」以降に記載される添加物リストを直接確認する習慣が不可欠です。