旅行計画の段階で頻発している典型的な落とし穴が、JR上越線の「土合駅」とロープウェイの「土合口駅」を同一施設あるいは隣接施設だと錯覚してしまう問題です。インターネットのQ&Aサイトでも「青春18きっぷで土合駅に降りてすぐロープウェイに乗れますか?」といった相談が絶えません。
結論から申し上げますと、両駅は直線距離こそ近いものの、実態は全く別の場所にあります。土合駅の改札(地下ホームから462段の階段を上りきった先)を出てから土合口駅(谷川岳ベースプラザ)までは、国道291号線に沿って約1.5キロメートル離れています。しかも道中は標高差約80メートルの単調で急な上り勾配が続き、大型ザックを背負った登山者やスーツケースを引く観光客にとって、この土合駅と土合口駅の徒歩移動は想像以上の重労働となります。
歩道スペースが極めて狭い区間もあり、冬季は路肩に高大な雪壁ができるため、車道を歩く行為は安全面からも推奨できません。鉄道を利用してアクセスする場合は、JR水上駅や上毛高原駅から発着している関越交通バスの「土合口 バス時刻表」を事前に確認し、終点の「谷川岳ロープウェイ」バス停まで直通で乗り入れる行程を組むのが鉄則です。土合駅で途中下車して名物の階段を見学したい場合でも、駅前から接続する路線バスの通過時刻にタイトに合わせるプランニングが求められます。