映画館における「見やすさ」を決定づける科学的要因は、水平視野角と垂直方向の仰角(見上げ角度)です。映画芸術科学アカデミー(AMPAS)やTHXの基準では、座席からスクリーンを見上げた際の仰角が15度以内、水平視野角が36度〜40度前後に収まる位置が最も自然で疲れにくいとされています。
新宿ピカデリー シアター1 見やすい席の探求において、劇場の断面図と傾斜配分を精緻に検証すると、最も理想的な数値を叩き出すのが新宿ピカデリー シアター1 おすすめ列の筆頭である「J列、K列、L列、M列」の4列です。
この中段からやや後方に位置するエリアは、座席に深く身を委ねた際の視線がスクリーンの垂直方向中心部(縦幅の3分の1〜2分の1の高さ)とほぼ平行になります。首を不自然に持ち上げる必要が一切なく、2時間半を超える長編大作であっても頸椎への負担は皆無です。横方向に関しても、15番〜22番の中央通路に挟まれたブロックを確保できれば、左右の歪みが発生せず、制作者が意図した構図の黄金比をそのまま体感できます。
スクリーンの視覚的占有率を重視し、IMAXシアターのような「画面に視界を覆い尽くされる感覚」を欲する映像重視の観客には、もう2〜3列前の「G列・H列」も有力な選択肢に入ります。視界の周辺視野まで映像情報が飛び込んでくるため、SFアクションやパニック映画での臨場感は跳ね上がります。